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旧八代市 平成 元年 3月定例会−03月14日-03号

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  1. 八代市議会 1989-03-14
    旧八代市 平成 元年 3月定例会−03月14日-03号


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    最終取得日: 2021-09-15
    旧八代市 平成 元年 3月定例会−03月14日-03号旧八代市 平成 元年 3月定例会          ────────────────────               主要目次       1.一般質問(第1日)        (1)土田 重人君……………………………3        (2)中村 和美君……………………………9          ────────────────────       1.一般質問(第1日)        (3)田中 靖二君 …………………………1        (4)中村 保君 …………………………19          ──────────────────── 平成元年3月八代市議会定例会会議録(第3号) ・平成元年3月14日(火曜日)          ──────────────────── ・議事日程(第3号)                   平成元年3月14日(火曜日)午前10時開議  第1一般質問          ──────────────────── ・会議に付した事件
     1.日程第1 一般質問 (1)土田重人君 (2)中村和美君              (3)田中靖二君 (4)中村 保君          ──────────────────── ・出席議員及び欠席議員の氏名 (1)出席議員(32人)    1番 西 村   龍 君     2番 前 田   慧 君    3番 松 本 元 善 君     4番 井 上 公 一 君    5番 宮 本 安 信 君     6番 加 藤 忠 昭 君    7番 小 薗 純 一 君     8番 田 方 初 美 君    9番 三 渕 藤 利 君    10番 松 浦 輝 雄 君   11番 中 村 和 美 君    12番 小 島 吉 生 君   13番 石 本 義 雄 君    14番 徳 田 義 雄 君   15番 友 田 昭 一 君    16番 吉 崎 十四喜 君   17番 犬 置 萬太郎 君    18番 松 永 久 彦 君   19番 谷 口 一 男 君    20番 増 田 文 雄 君   21番 井 山 九洲男 君    22番 田 中 靖 二 君   23番 土 田 重 人 君    24番 中 村 義 一 君   25番 中 村   保 君    26番 岡 川 忠 臣 君   27番 沖 田 忠 勝 君    28番 福 田 富 雄 君   29番 増 田 行 夫 君    30番 的 野 司 郎 君   31番 浦 川 博 邦 君    32番 前 田 秀 康 君 (2)欠席議員(なし)          ──────────────────── ・説明のために出席した者の職氏名 (1)長                (2)収入役  市     長  木 村 健 一 君   収  入  役  橋 本 三 郎 君   助役兼福祉事務所長事務取扱     (3)教育委員会           沢  秋 利 君    教  育  長   渡    速 君   市長公室長   百 崎 素 明 君    教育次長    山 田 久 雄 君    秘書課長   浜    学 君    庶務課長    沖 田 一 之 君   総務部長    山 本 茂 利 君  (4)農業委員会    財政課長   西 永 和 夫 君   会     長  北 岡 清 雄 君   市民部長    原 口 二 郎 君  (5)選挙管理委員会   経済部長    清 水 義 光 君    事務局長    若 松  聡 君   建設部長    増 見 豊 彦 君  (6)監査委員                     委     員  萩 本 静 夫 君          ──────────────────── ・職務のために議場に出席した事務局職員の職氏名   事 務 局 長  蓑 田 美 昭 君   次     長  赤 星 良 輝 君   参     事  田 中 昭 則 君   主     査  中 野  久 君   主     査  松 山 俊 哉 君   主     任  穂 田 一 行 君   主     事  桑 崎 雅 介 君          ────────────────────              (午前10時04分 開議) ○議長(増田文雄君) これより本日の会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1 ○議長(増田文雄君) 日程第1・一般質問を行います。  通告に従い順次発言を許します。  土田重人君。              (土田重人君 登壇) ◆土田重人君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)ただいま一般質問のお許しをいただきましたので、さきに通告した市の直面する重要課題につき、市民の意を体し発言いたします。  本議員の定例会への出席は約2年ぶりであります。さきの臨時市議会でごあいさつ申し上げましたとおり、当選確定を求めた裁判闘争の勝利と議席の回復は、ひとえに市民の変わらぬ温かい励ましと関係各位の御支援によるもので、重ねて厚くお礼を申し上げます。なお、これからも市民の負託に全力を尽くし、こたえる決意を表明いたします。議長初め先輩議員、市長並びに職員各位の格別の御指導もあわせてお願いするものであります。  第1に、議会制民主主義を守るため、市当局に選挙管理の公正と不偏不党を要求し、本議員に係る選挙事務の不正、不手際による市民への謝罪を求めます。  私は、本来なら2年前の選挙で、八代市民の正当な審判を得て市議会に議席を有し、議員として権利と任務を付与されていたはずであります。それがなぜ落選の汚名、議席剥奪の屈辱に耐えなければならなかったのか。2年間の活動の空白は、市民にも多大の損害であります。長期間の係争と市政の混乱はどの機関の不祥事で、その責任者はだれか、私はその公表と具体的処置を市長に求めます。  御案内のごとく、本事案は市議会議員の当選の効力に関する裁判取り消し請求事件として進行し、結果は本年1月20日、最高裁判所も私の主張を重ねて認め、完全勝訴を確定させました。市当局も、同月末、当該機関会議の決定による当選証書を手がわし、私の議席回復はなったのであります。訴状に示された主張と関係証拠から、私どもの優位は当初から明白不動のものでありました。それだけに党利党略、メンツにこだわるの余り、莫大な市税を浪費した市の責任は重大と言わなければなりません。 八代市選管委員長の言動も、反動、反民主的で容認できません。本来なら最高裁判決の時点で、みずからの不明と職務上の責任を負い、辞職するのが良識ある態度というものです。  この間の裁判は、選管による犯罪臭濃厚な不手際と欺瞞の実像を、さらに選管幹部の不見識、傲慢不遜、退廃ぶりを数々の証拠から余すところなく市民に示しました。つまり、2年前の土田落選劇こそとっさに仕組まれた政治謀略であり、八代市積年のうみの一滴であったということができます。  代議員制による議会政治は、民意を反映するものとして今日多くの国家で採用され、長い歴史を有しております。その中で選挙管理委員会実務担当幹部に求められている資質と服務規律は、不偏不党、中立公正であります。これは議会制民主主義の命運にかかわるもので、今回こそそこからの重大な逸脱が発生いたしました。その意味で、本議員の裁判闘争民主主義擁護の観点から極めて重要な意味を持ち、しかも今回の判決は不正不義を拒否する八代市民の断固たる決意と良識の勝利として高く評価されるものであります。  しかし、私が市民とともにまことに残念かつ遺憾に思うのは、この期に及んで、なおみずからの職務上あるいは道義上の責任にほおかむりをするばかりか、居直りの強弁を続ける市選管委員長の非礼な態度であり、このような選管の存在と身内のなれ合いは、不正選挙の再発、腐敗の温床になるおそれを警告しておきたいと思います。  木村市長は、本事案の結末に対し、政治的にも、道義的にも一切責任はないというお気持ちかどうか。あるとするなら、具体的にどのような責任をとられるのか、明確な答弁を求めるものであります。本案については、引き続き繰り返し追及する権利を留保するものであります。  次に、南九州西回り自動車道建設計画に係る八代東部山ろくの史跡と、文化財、景観破壊のおそれ十分の問題について発言いたします。  新聞報道、有識者、関係者の話を総合すると、本道路の八代関係路線は13キロ、本年度事業費22億円になっております。この話が昨年11月11日、建設省と八代市から突如と降ってわいたようにあり、市民は寝耳に水の計画にびっくり仰天の状況で、かくいう本議員もまさにその一人であります。  八代史談会誌の最近号に、同会副会長で市文化財保護委員江上敏勝先生の貴重な一文が掲載されております。それによると、この計画で妙見町に残る多くの史跡や文化財が破壊され、すぐれた景勝の地が消滅することになる。路線発表前に最新の調査がなされ、文化財保護への関心が欠けたためと、工事を急ぐ余りの計画に怒りを感じるものであると論じ、結論として、史跡の宮地・八代文化発祥の地に恥じない香り高い文化のまちづくりを目指すために、路線の一部変更をぜひお願いしたいと結んでおります。この一文は江上先生一人のお気持ちでなく、もし八代市民の知るところになると、必ずや共通の切なる市民感情になるもので、先生の郷土愛には敬意を表するものであります。  重ねて、かくいう私も、雨さえ降らなければ宮地に日参、散策を楽しむ一人でありますから、江上先生の訴えには心底同感いたすものであります。本計画に対し手直しを要求する地元宮地校区民期成会結成と、署名による関係方面への陳情、同質の課題に取り組む熊本市民との連係、続いて八代史談会を初め市民有志の取り組みも始まっております。熊本日日新聞も本年2月4日、これで特集を組んでいるほどであります。  そこで、本議員の調査によりますと、既に前岩尾市長時代の昭和59年、南九州西回り自動車道建設促進期成会が結成され、昭和61年以降は現木村市長促進団体理事に就任しております。さらに、同計画促進の立場から、熊本県期成会も昨年5月発足、木村市長も当初からそこに名を連ねております。本年2月14日付熊本日日新聞によると、同時期八代市など建設省に早期実現の陳情とあります。そればかりか、本年に入り再び八代市長名による同計画促進の陳情もあり、この文書は入手しております。  以上、一連の経過から八代市がこの計画を事前に十分熟知しているにもかかわらず、市民に隠し続け、あまつさえ市民の願いに逆行する方向で動いてきたことが浮上してまいります。一体全体この事実をどのように見るべきでしょうか。私は市長の不可解な対応に重大な懸念と不安を表明せざるを得ません。木村市長は八代に生まれ、八代に育った人として、国の計画を既定方針としてあくまで推進し、結果として八代東部山ろくの史跡と文化財、景観の破壊を許すのか、それとも許さないおつもりか。  再び江上論文を引用して、史跡の宮地・八代文化発祥の地に恥じない香り高い文化のまちづくりを目指すため、市民の切なる願いを支持し、建設省に対し市民とともに道路計画の手直しを求めるアクションとなるのか、ならないのか、市民は重大な関心を持っております。明確な答弁を求めます。  以上で質問を終わります。再質問は質問席よりいたします。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 土田議員の御心情は私もよく察することができるわけであります。  しかしながら、この事選挙に関しますことは選挙管理委員会の権限に属するものでございまして、私からの答弁は差し控えさせていただきたいとこのように思います。 ◆土田重人君 選管。              (選挙管理委員会事務局長若松聡君 登壇) ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) それでは土田議員の御質問に対して選挙管理委員会の立場からお答えいたします。  実は委員長がじきじきに──(土田重人君「まちっと声をふとなしてくれ、聞こえぬ」と呼ぶ)じきじきに御出席いたしまして御答弁申し上げるところでございますけれども、御案内のとおり入院加療中でございまして、まことに申しわけなく思っております。委員長にかわりまして私の方から御答弁申し上げさせていただきたいと思います。よろしく御了承お願いします。  このたびの最高裁判所裁判の判決につきましては、投票の効力の判定がいかに難しいものであるか、これほど痛烈に感じたことはないわけであります。選挙管理委員会といたしましては、今回の判決につきまして厳粛に、謙虚に、そして真摯に受けとめて深く反省をいたしているところであります。  先日の全員協議会の中でも機会を与えていただきまして、委員長からのメッセージを私が代読したわけでありますが、その中でもこの係争の間、数多くの教訓と反省、そして改善事項等について土田議員の方からいろいろな教訓をいただいております。これらを将来の選挙に生かしまして選挙管理体制の確立を図り、そして選挙管理執行の完璧を目指す覚悟であります。  当然のことながら、選挙管理委員会委員といたしましては、厳正公正、中立、純真無垢の精神を基本理念といたしまして、選挙執行に当たっているものと確信をいたしております。投票の疑問票の取り扱い等につきましては、御案内のとおり選挙会というのがありまして、その中で候補者別に、あるいは類似別にそれを区分いたしまして、分離いたしまして、1枚1枚選挙立ち会いの5人の方に意見を聞きまして、それを参考にしながら選挙長が最終判断をして有効、無効の決定をするわけであります。選挙長といえども独断専行は絶対に許されません。このことを御理解いただければ幸いと思います。  選挙に関する裁判は、いつの場合でも大方最高裁までいくのが現状のようでございます。それだけに司法当局も御案内のとおり百日裁判というものをめどに処理されると聞き及んでおります。残念ながら1年9カ月を要したわけでありますが、その間の関係者の方々の御心痛並びに経済的御負担等については、私どもといたしましても遺憾に思っております。  それから、ちなみに申し上げますと、市長並びに市議の選挙につきましては、公選法の規定に基づきまして開票区の区域が同一である場合、その開票事務は選挙会場におきまして選挙会の事務にあわせまして行うことができると。この場合、開票管理者または開票立会人は、選挙長または選挙立会人をもって充てるということになっております。その規定に基づきまして今回の開票事務というのは構成されております。いわゆる選挙会というものは選挙長が、そして正当に、正当な手続によって決定されました選挙立会人の5人の方、それからそれに作業に携わる選挙会事務従事者、いわゆる職員でございますが、この三様によって構成されているわけであります。  先ほどもちょっと申し上げましたですけれども、選挙長はその職務の遂行に当たりましては、地位が完全に独立しているわけであります。他の何人からも指揮監督を受けないわけであります。選任権者であります市の選挙管理委員会の指揮監督も受けないわけであります。みずからの良心と健全な判断に基づいて独立してその職務をすればよいというふうになっております。ただし、選挙長がその職務の遂行に当たりまして、事実上専門的な知識を持っておられる選挙管理委員会の委員の意見を聞くことは、その独立制からしまして何ら矛盾するところはありません。その辺の仕組み、関係等を御理解いただきたいというふうに考えます。  以上で答弁終わります。 ◆土田重人君 ただいま事務局長の答弁を聞きますと、市長からはっきり区分を聞きましたのでわかりますけれども、選管の事務局長の話では、現在委員長が入院中であるということはわかりますけれども、事務の、開票事務の不手際で間違いが起きたということは言葉だけで、申しわけなかったということで選管の立場ではいるかもしれませんけれども、被害を受けた私の立場から、その点をもう少し責任ある回答をいただきたいと思うわけでございます。 ○議長(増田文雄君) 選管事務局長。手を上げて。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 先ほども御答弁申し上げましたように、委員長のお気持ちといたしましては、やはりその1年9カ月という日時を要したと。これに対して非常に恐縮に思っていると、遺憾に思っているということ、これは私が先ほど答弁申し上げましたのは委員長の気持ちでもあるわけであります。それで御理解いただきたいと思います。 ◆土田重人君 この問題は、これからも追及していくことにしまして、留保いたすわけでございます。 ○議長(増田文雄君) 次、入っていいですか。 ◆土田重人君 はい。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) お尋ねの南九州西回り自動車道建設計画に係る東部山ろく史跡保存対策についてお答えを申し上げます。  この件に関しましては、既にただいま議員さんの方から御指摘がございましたように、地元住民から陳情書が提出されておりまして、目下建設省に対しましてこの地域の文化財を極力避けて通るように協議を重ねておるところでございます。今後この地域の文化財の価値や自然環境、御存じのようにこの地域は北の方に東部山ろくの開発、南の方に麓の歴史自然公園がございます。そして、ここの地域を貫流いたしております水無川が県の事業によりまして親水公園として整備をされつつございます。  そういったことを含めまして、高規格道路の機能が損なわれない限り、住民の意向を踏まえてさらに鋭意折衝を続けてまいりたいというふうに考えております。 ◆土田重人君 公室長からの説明で、地元の意見を徴しながら手直しをするアクションを考えておるということを確認いたしたいが、ようございますか。 ◎市長公室長(百崎素明君) 結構でございます。 ◆土田重人君 以上、終わります。          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) 中村和美君。              (中村和美君 登壇。「頑張れ」と呼ぶ者あり) ◆中村和美君 おはようございます。(「おはようございます」と呼ぶ者あり)自由民主党中村和美でございます。
     本議員は通告に従いまして3点ほど質問させていただきます。執行部の簡単明瞭なるお答えをお願い申し上げます。  第1点は、八代外港の施設充実でございます。  先日の市長様より所信表明がございましたが、市長職も大変だと改めて敬意を表する次第でございます。さて、その中に八代港につきまして、引き続き整備事業の促進を図るとともに、港湾利用の高度化、及び臨海部の活性化を図るため、八代港臨海部活性化調査を実施するということで、私も大賛成でございます。これからの21世紀に向かって生き抜くためには、平凡ではいけないと思います。地の利を生かし、特徴と独創性が必要だと思います。いま世界は、空、海、陸、狭しと経済戦争の真っただ中でございます。この経済戦争に勝つことが生き抜く秘訣だと思うわけでございます。  そこで、八代を考えるに、八代港はかつて南九州の拠点工業港として脚光を浴び、また近年では八代市を中心とする熊本県南部地域の物流の拠点、及び地域開発の中核として重要な役割を果たしております。八代港は昭和34年、重要港湾として指定され、さらに41年には貿易港として開港指定を受けて以来、貿易機能を中心に整備が進められてまいりました。  現在、増加する貨物と船舶の大型化に対応するため、3万トン級の船舶が着岸可能なマイナス12メーター岸壁の工事が進められ、そのしゅんせつ土砂で八代市民の憩いのための芝生広場、親水の池、臨海研修広場多目的グラウンド等公園緑地としてニュー加賀島計画の工事が進められており、港と市民の触れ合いの場として親しみのある港づくりに努められている点については、本議員は高く評価している次第でございます。  しかし、産業構造の変化により、従来は原料の輸出入が大半を占めておりましたが、今日では半製品での輸出入が多く、これらに対応できる港湾施設が整備されておらず、鹿児島、博多港で陸揚げされていると聞き及んでおります。この点につきましては、去る62年6月議会におきまして中村保議員さんの方より港湾施設の整備促進について具体的に荷役機器、上屋及び薫蒸施設等当面の課題としてお尋ねになったところであります。本議員も全く同感であります。そこで、本議員は八代外港等の港湾施設の整備について、今後どのように八代市として取り組んでいかれるのかお尋ね申し上げます。  第1点目は、八代港の現有施設はどうなっているのか。また、将来計画はどうなっているのかお尋ねいたします。第2点目は、マイナス12メーター岸壁3万トン級2バース目については、コンテナ埠頭として計画されるおつもりはないのでしょうか。困難な面もあろうかと思いますが、運輸省及び県に対して働きかけるよう要望いたします。3点目に、八代外港の便益施設、緑地等の環境整備はどのようになっておりますでしょうかお尋ね申し上げます。  次に、南九州西回り高速道路建設の進捗状況であります。  本市が将来県南部地域のみならず、南九州の拠点都市として発展するためには、地の利を生かした都市の交通基盤を強化しなければなりませんが、その交通基盤の中でこの西回り高速道路は、臨港線の建設とともに最も重要な幹線であり、早期完成を図らねばなりません。従来、この道路は国道のバイパスとして計画採用され、日奈久寄りの5.5キロメートルについて、仮に用地取得が進み、目下路盤の整備、橋梁の基盤など一部が着工されてまいりましたが、四全総に基づく第10次道路5カ年計画によって高速高架の高規格自動車道として建設されることになり、九州縦貫道インターチェンジから日奈久埋立地までの路線が建設省より指示されております。  しかし、先ほど土田議員からもお尋ねがありましたように、この道路の起点に近い宮地地区において文化財保存の立場から住民より路線の一部変更を求める陳情がなされております。また、平山新町の農免道と国道が交差する地点に、球磨川南岸地区一帯の地域振興を配慮したインターチェンジを設置する案が示されていると聞いております。これらの問題を含めて、現在この道路の建設はどのように進められているのかお尋ねいたします。  次に、南部開発の現状とその計画についてお尋ねします。  近年、全国的なリゾート開発計画が進められている中で、本市におきましても自然を生かした東部山ろくの開発や日奈久埋立地及び古来の日奈久温泉を中心とした南部観光開発計画が進められております。このような計画は、我が国の社会の変化に伴う人々の生活様式の変化、すなわち物質の時代から心の豊かさへの要求にこたえるものであり、市民の憩いの場として、また健康増進、レクリエーションの場として、さらには本市観光の拠点づくりとして大いに評価され、市民も大いな期待を寄せているところであります。  特に、日奈久地区につきましては、現在の状況から温泉街の活性化が促進されなければなりません。幸い地域においてもみずから日奈久の町を考え、他の温泉地に負けないものにしようという気運が高まっております。また、二見校区については、人口の減少、若者の流出などで過疎化が進み、地域活性の減退を深く憂慮しております。現在、ゴルフ場の建設が進められております。二見地域の活性化に大きな役割を果たすものと思います。市としても、今後さらに南部地区の活性化のため一段の御配慮をお願い申し上げます。  そこで、日奈久についてお尋ねいたします。現在、工事が進められている日奈久埋立地は平成3年2月に完成予定となっております。日奈久温泉の活性化のためにも、この埋立地をどう活用するかが最大の課題であります。計画案につきましては、昭和62年にコンサルタントに委託され、日奈久温泉地域観光開発基本計画ができております。南九州西回り自動車道のインター設置やその他の状況変化により、現在市の方で計画の手直しが進められているようでありますが、その進捗状況についてお尋ね申し上げます。  次に、二見地区について、昭和62年6月の定例議会でも質問いたしましたが、二見営林署跡地の2.09ヘクタールを利用した山ろく開発を期待しております。この地区はかなりまとまった平たん地があり、開発しやすいところであります。緑も多く、空気もきれいで、四季の花も多く咲きます。こうした恵まれた自然を生かして市民の憩いの場として整備ができないものかと考えております。以上、南部開発について改めて市長の御意見をお聞かせいただきたいと思います。  なお、質問につきましては質問席よりさせていただきます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 中村議員さんお尋ねの中で、初めに外港の施設充実とその進捗状況についてお答えを申し上げます。  八代の港は、中国を初め東南アジア、オーストラリア、アメリカ、ソ連、そういった諸外国への海外貿易港、また南九州における物資流通の拠点港として位置づけまして、平成7年を目標とした八代市港湾計画によりまして、大型岸壁の築造、港湾関連施設の整備を進め、機能の強化に努めておるところでございます。あわせて、港と市民の触れ合いを基本といたしまして、緑に包まれた親しみも楽しみもある港づくりに努めておるところでございます。  お尋ねの現有施設でございますが、外港にマイナス10メーター、1万5000トン級岸壁4バース、マイナス9メーター、1万トン岸壁を1バース、マイナス7.5メートル、5000トン級2バース、内港にマイナス7.5メーター、5000トン級1バース、マイナス5.5メーター、2000トン級8バース、マイナス3メーター、300トン級34バース、加えまして外港に上屋1棟2400平米、内港に3棟の上屋5400平米を現有施設として持っております。  なお、工事中といたしましてマイナス12メーター、3万トン岸壁2バース、うち1バースは平成2年度に完工の予定でございます。なお、内港につきましてはマイナス5メーター、5000トン級1バース、マイナス4.5メーター、700トン、内港に9バース、これは現在のものを少し大きくするという計画でございます。  このように岸壁の促進に比べまして、御指摘がございましたように港湾の関連施設が不足しておる。したがいまして、この充実につきまして運輸省並びに県に対して今日まで陳情を続けてまいりました結果、外港地区に1万5000トン岸壁3バース目と4バース目の背後に1600平米の上屋、これは倉庫でございます。と800平米の薫蒸施設、並びにこれとあわせまして内港地区に運動場、休息施設が2カ年でもって整備をされるということになっております。  第2点目のお尋ねでございますマイナス12メーター2バース目の岸壁をコンテナ埠頭としてはどうかという御意見でございますが、私どもも全く同感でございます。九州ではコンテナ港といたしましては門司港がもっぱら利用されておりましたけれども、現在では博多港が利用されるようになりました。博多港の利用度がこの門司港を上回るようになったのでございます。これは九州高速自動車道と直結をしているという条件に基づくようでございます。八代の場合も、御承知のように臨港線が完成をいたしますと、九州縦貫道と貫通をいたしますので、ぜひこのコンテナ埠頭については今後運輸省並びに県に対して陳情を続け、その実現を期してまいりたいというふうに考えております。  第3番目のことについて、つまり港の環境整備についてお答えを申し上げますが、八代港はどちらかと申しますと、やはり貨物港としてのイメージが強かったのでございますけれども、これからは市民の親しい、楽しい触れ合いの場としても整備してまいらなければならない、また運輸省の方針もそのような方向に展開をいたしておるわけでございます。  したがいまして、本市といたしましても昭和62年に港フェスティバルを復活いたしまして、これは年々充実をいたしておりますこと御承知のとおりでございます。なお、熊本県少年の船や豪華客船新さくら丸が寄港をいたしておりますとか、今月の16日から19日にかけまして、これは企業のPR船でございますが、最新のIC器具を満載した冒険コロンブス号が寄港をするとか、あるいは日本郵船の新造船で、十条のチップをオーストラリアに運ぶ船が20日に寄港するというようなにぎわいを見せるようになってきておるところでございます。  なお、外港につきましては、この緑陰、緑の陰、それから便益施設が不足しております。平成元年度に外港のマイナス10メーター岸壁の背後に便所ができるというようなことになりました。なお、この周辺の整備につきましては、ニュー加賀島計画、県南運動公園がいよいよその機能を発揮できる方向に向かって急速に進んでおる次第でございます。なおまた、この八代港一帯につきまして、八代の背後地も含めまして臨海部の活性化総合調査というものを、国、県、市、一体となりまして1200万の事業費でもって今年度進められるということになりました。  以上のような次第で、今後とも岸壁それから関連施設、あわせて周辺の整備を努めてまいりたいというふうに考えておる次第でございます。  以上、外港の施設充実とその進行状況のお答えといたします。  続けて南九州西回り道路── ◆中村和美君 いいです。いまでいいです、ちょっと質問があります。  ただいま非常にこう丁寧に公室長の方から説明ございましたんですけど、コンテナヤード建設というのは、これは非常に何かお聞きしますと金がかかるというようなことでございますけど、ある新聞、これ3月2日の新聞ですけど、海上システムの革命とも言われるというようなふうにコンテナというのがなっているそうでございまして、いままで原料で大きいものが運ばれてきたのが、ある程度加工されたりなんかしてコンテナで持ち込まれるということで、非常にこれからの海上システムの主になるだろうというようなことを書いてあります。  この中で、九州とアジアの相互依存関係が深まるにつれ、九州の港湾整備、特にコンテナ化の対応のおくれが目立ってきているというようなことでございます。確かに見ますと、まあ九州にも何カ所かコンテナ埠頭というのがあるようでございますけど、北九州港と博多港のみであると。あとは幾つかフェリーを利用したコンテナ輸送をしているというようなことでございまして、本格的なコンテナ埠頭というのは2カ所ぐらいしかないというようなことで、コンテナ貨物の荷別積み出しおろしトン数ということで表があるんですけど、九州内での生産品の輸出、これは一番多くても博多港で九州で全部輸出する中で19.7%しか博多港から輸出していない。どこが一番多いかというと神戸港から九州のものをわざわざ高速か何か使って神戸港から輸出すると、これが53.5%ということになっているようです。  それと、九州内で消費する、我々が使うものの輸入ということでは、やはり博多が多いようですけど、ここで13%、北九州港で30%と。やはりここも神戸港が多くて39.2%のものが神戸港を通じて九州で使用されるというですか、使われるというような状況でございますので、非常に我々としては甘いものを神戸港なりに、よそのところで吸い上げられているなというような感じがします。  というのは、一つはやはりそういう整備することによって、臨港線がもうやっぱり5年か6年でこう八代臨港線も開通するようでございますし、特に九州のへそということで、八代というのはそういう面で非常に九州管内へ抜ける道路等も整備されてきつつありますし、特に人吉の方へ高速道路も伸びております。もう、えびの、人吉の近くまでは高速道路もきておりますので、そういうものが完成する、また完成する前には、やっぱりこういう整備を、やはり一・二年ではできないことですので、やって、並行してやっておくということが一番望ましいことではないだろうかと思いますので、どうぞ執行部の方におかれましても、ぜひ臨港線また高速道路開通と同時ぐらいにやはりこういう整備が行われるようお願い申し上げたいと思います。  それと、先ほど薫蒸施設の件ですけど、800平米の薫蒸施設が2年計画でもうめどが立ってるというようなことでございますけど、お聞きしたいんですけど、薫蒸施設として私も専門家からお聞きしたんですけど、薫蒸施設の方式として横吹き出し型と還流方式型というのがあるそうなんですけど、特に県の方にどちら型を採用してくれというような御要望なんかされたことがないでしょうか。 ◎市長公室長(百崎素明君) 薫蒸施設の機能につきましては、私不勉強でいまどちらのものを要望しておるのか存じません。調べましてお答えを申し上げたいと思います。 ◆中村和美君 何かお聞きしますと、横吹き出し型というのと、まあどういう言い方かわかりませんけど私の理解したところで言っているわけですけど、還流方式型というのか何かあるそうでございまして、この還流方式型の方が非常に薫蒸には効果があるそうでございます。  というのは、バラ商品でも、何か小さな商品でもできるということで、横の吹き出し型は梱包商品が主で、そこまで小さいものはなかなかこうできないようなことで、還流方式がいいだろうというようなことで言っておられましたので、ぜひそこを御検討されて、せっかくおつくりになるんでしたら皆さんのお役に立つようなものをぜひ希望していただきたいと思います。  それと、現在特別とん譲与税というのがございますけど、これがこの61年が1000万、62年が900万、そして63年の大体予算が910万組み込まれておりましたけど、お聞きしますと地方譲与税のために目的税じゃなくていろいろとこの収入、とん譲与税が使われるというようなことであると聞きましたので、ぜひ外港を充実させていただいて、これはほかの都市でも非常に頑張っていると思いますけど、やはり少しでも早く整備をされて、このとん譲与税でも1000万でも2000万でも入ってきたら、それだけまた市民の人たちのために使われることができるんじゃないだろうかと希望いたします。これで八代外港の質問を終わらせていただきます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) 次にお尋ねの南九州西回り道路の進捗状況についてお答えを申し上げますが、お答えを申し上げます前に、先ほど八代港のことについてお答えを申し上げました中に、マイナス300メートルと申し上げなければならないところを30メートルというふうに申し上げたと思いますので、改めて御訂正をお願いいたし──(「公室長、マイナス3メーター」と呼ぶ者あり)失礼いたしました。マイナス3メーターでございますので、そういうふうに御訂正をいただきたいと思います。失礼いたしました。それから、いまひとつ熊本県少年の家というふうに申し上げたかと思いますが、熊本県少年の船でございますので、そのように御訂正させていただきたいと思います。  それでは、南九州西回り道路の進捗状況についてお答え申し上げますが、この道路につきましては、既に御質問の中で述べられておりますように、広域に及んで交通運輸の基盤を確立し、本市が南九州の雄都として将来ともに発展するために不可欠の幹線道路でございます。  既に日奈久寄りの旧日奈久バイパス路線地区におきましては、一部2.9キロメートルの用地取得が終わりまして、路盤の整備、一部橋梁の基盤の部分の工事が進められておるところでございます。かつまた、この高速道路と並行いたしまして、現在のところ大坪地区から日奈久埋立地に向かってミニバイパスの計画が示され、その一部がただいま着手されておるというところでございまして、地区の皆様方からもその促進方を望んでいただいておるという次第でございます。  一方、東部の九州縦貫道インターチェンジに近い宮地地区につきましては、先ほど土田議員さんから御質問がございましたときにお答え申し上げましたように、文化財の保存の立場から路線の変更が陳情されております。また、この地域は、目下県事業として水無川親水公園の整備が進められている地区であり、この川を挟んで東部山ろく開発、古麓自然公園を控えておるところの風致地区であるということから、先ほども申し上げますように高規格道路の機能が道路工法上維持される限りにおいてぜひこの自然環境と文化財を保護できないものかと思いまして、改めて文化財の所在の、あるいは価値の再検討のための学習会を含めまして建設省と協議を重ねておるというところでございます。  また、平山地区のインターチェンジは、さきの市議会でも申し上げましたように南部地域の今後の交通量の増加、将来の産業、文化の発展の上からぜひ設置を図りたいというふうに思っておりまして、今後地域住民の皆様方の御理解と御協力を仰ぎながら積極的に進めてまいりたいと、推進してまいりたいというふうに考えております。いずれにいたしましても、当初申し上げましたように、この高規格道路の重要性にかんがみまして今後とも早期完成を目指して積極的に努力を続けてまいりたいというふうに存じておりますので、どうか議員の皆様方にも御指導御協力のほどをお願い申し上げましてこの項についてのお答えといたしたいと思います。 ◆中村和美君 南九州西回り高速道路にいたしましてはわかりました。  文化財保存の件は先ほど公室長お答えになりましたとおりでございます。やっぱり先祖の残した大事なものでございますので、十分に御検討され、また地域の人々の納得を得て円満に一日も早く開通することを願っております。インターチェンジの件も大変なことでございますけど、頑張っていただきたいと思います。  次、南部開発の件お願いします。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) それでは、私から最後の質問でございます南部開発に取り組む基本的な考え方についてお答えをいたします。なお、その詳細につきましては担当部長よりお答えをいたさせたいとそのように思っております。  南部地区の開発につきましては、これまでも重要な課題としていろいろの施策を進めているところでございます。まず、本市観光の拠点である日奈久温泉街の現況は、昔に比べて遺憾ながら沈滞気味であります。また、今年末の九州縦貫道の八代・人吉間の開通、阿蘇や天草における大型リゾート計画の進行、南九州西回り自動車道の建設など、市内外の環境変化が進んでいるところでございます。  そこで、このような外部環境の変化を適時的確にとらえながら、将来にわたって活性化対策を促進してまいらなければならないわけであります。御承知のとおり、現在進行中の日奈久埋立地の達成と、西回り自動車道の引き入れによる国道の交通量緩和とインターチェンジの設置、そしてその造成地に計画をしますレジャー基地の建設は、温泉街の活性化に大きなインパクトを与えるものと期待し、工事の完成と計画の充実をいま急いでいるところでございます。  なおまた、一方、二見地区におきましては、民間資本によりますゴルフ場建設と営林署跡地の活用は、この地域の開発の新しい核となり、またこれらと日奈久の開発の一体化を図ることによりまして、より高い開発効果が期待できるものと確信をいたしております。今後さらに地域住民の開発意欲に呼応しながら、議員の皆様方を初め、専門家の御協力をいただきながら、これまで以上の努力を重ねてまいりたいとこのように考えております。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) お尋ねの南部開発につきましての基本方針は、ただいま市長の方からございましたとおりであります。その内容について要点を拾ってお答えを申し上げます。  まず、環境の変化によります計画の見直しでございますが、その方法といたしましては、庁内の職員で観光開発プロジェクトを組みまして検討を進めております。まず、埋立地の開発計画の見直しでございますが、御承知のように埋立地内に西回り高速道のインターが設置されるということを考慮に入れる。それから、ニュー加賀島計画が今後進んでまいります。なおまた、県南運動公園が臨海部の一画にできるわけでございまして、そういったところとの性格づけをですね、新たに決めていくという作業をいま進めておるところでございます。なおまた、埋立地につきましては日奈久温泉の活性化との関連を持つ整備ということに重点を置きまして進めておるところでございます。開発の方向といたしましては、若者の志向に合った整備、それから高齢者社会に適応した整備、そういったものとあわせて、この子供も楽しめる設備ということにいたすべく検討をいたしておるわけでございます。したがいまして、この区域といたしましても、先ほど基本方針の中にもございましたが、埋立地域と温泉街と二見台地と、この3つの地域にわたってできるだけこれを有機的に関連できるようなことを検討いたしたいと思います。  それから、なお埋立地内の計画内容をもう少し詳しく申し上げますと、健康、それから触れ合い、保養型のレジャー設備といたしまして、それぞれのゾーンを形成したい。健康交流グルメゾーン、それからレジャーのゾーン、マリーナ基地のゾーン、憩いのゾーン、それに大駐車場を付設するという考えでございます。  それから、温泉街につきましては、道路整備や町並みの整備などで情緒豊かな温泉街としての整備を目指すと。それから、町並みの景観の統一ということ、これもなかなか困難でございますけれども、これも一つの課題として踏まえながら整備をしてまいりたいと思います。それから、観光拠点を幾つかつくりたいと思います。温泉博物館であるとか、あるいは伝統工芸館などが候補に挙がっております。なお、イベント広場、これは温泉神社の広場の整備も含まれてまいるわけでございますが、そういった小公園の整備を図ってまいるということでございます。  二見地区におきましては、御指摘がございましたように営林署の苗圃を約2ヘクタールを利用いたしまして、家族及び青少年の屋外活動施設を、これも幾つかのゾーン形成をいたしまして、研修施設、キャンプ場、森の広場といったものを含めた研修ゾーン、それからレンタルキャビン、クラフト体験場、そういったものによる親子の触れ合いのゾーン、それからスポーツレジャーゾーン、その他の施設といたしまして、観光農園だとか薬草園、そういったものも候補としていま挙げておるところでございます。  以上のような内容で職員が検討いたしましたもの、また検討いたします過程におきまして、地元の皆様方の御意見も拝聴いたしながら新年度で新たにコンサルタントによる開発プランの委託も予定いたしておりまして、大体今年の8月ごろにそのプランの完成をいたしたいというふうに考えておる次第でございます。以上、御了承いただきたいと思います。 ◆中村和美君 ただいま市長、また公室長の説明でよくわかりました。ありがとうございました。  元年度予算として温泉神社開発構想として6000万ほどだったですか、予算を入れてやるというようなことでございますし、いま旅館の二代目の社長さんたちも若者で集まっていろいろ開発やっておられるようでございます。ぜひ地元と一緒になってやっていただくことをお願い申し上げたいと思います。  それと、二見営林署跡地につきましてはいろいろそういう計画があるようですけど、地元の人たちも非常に協力的でございますので、ぜひみんなと一緒で、やはりこれも一緒ですけど、おやりしていただきたいと思います。  最後になりますけど1つだけ部分的な面でお尋ね申し上げたいと思いますけど、二見の校区の中に越猪という山村があるわけでございます。皆様御承知のとおりだと思いますけど、赤松の国道3号線から約1キロぐらい山道を上ったところに五・六戸集落があるわけなんでございますけど、ほとんど専業に農業をやっておられる方ではなくてサラリーマン半分ぐらいの、そして自給みたいな感じでやっておられるところでございますけど、ここに上りまするに、非常に2メーターぐらいの道路で舖装もしてございませんし、下は3メーターから4メーターぐらいの谷、そして横は山というような生活道路で、いま事故もなくやっておられるわけですけど、そういう二見台地開発も兼ねまして、これはお願いでございますけど、ぜひそういう生活道路、道路整備等計画がございますればお伺いしたいと思います。 ◎市長公室長(百崎素明君) ただいまお尋ねの越猪に通ずる道路でございますが、これは私も小薮分校が本校に合併吸収される際の事情等を通じて多少存じております。明確なここでやる、やらないということのお答えはできませんけれども、ぜひ状況を再度検討して可能な措置を考えてみたいというふうに思っております。 ◆中村和美君 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。  これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(増田文雄君) 以上で午前中の議事を終わり、午後1時まで休憩いたします。              (午前11時13分 休憩)          ────────────────────              (午後1時04分 開議) ○議長(増田文雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。          ──────────────────── △日程第1(続き) ○議長(増田文雄君) 日程第1の議事を継続いたします。  田中靖二君。              (田中靖二君 登壇) ◆田中靖二君 清風会所属の田中でございますけれども、午前中に引き続きまして質問をさしていただきます。執行部におかれましては簡明なる御答弁をよろしくお願いをいたしておきたいと存じます。  まず、質問の第1点は、当市における活性化対策、企業誘致についてお尋ねをしてみたいと存じます。  さて、我々を取り巻く周囲の経済環境というものは、はかばかしくないとは申しておりますものの、先般発表されました経済企画庁の経済白書等を眺めておりまするときに、我が国のGNP、つまり国民総生産高というものは、その実質成長率と申しますと昭和59年の2.4%を最後に、翌60年には3.1%と上昇をいたし、一昨年62年度におきましては4.9%という順調な伸びを示し、経済大国2番目とさえ言われている昨今でございます。  また、企業の倒産件数といたしましてその額にしましても、県内におきましては、59年度は274件、335億を最後に、昭和62年に至りましては228件、280億と減少の一途をたどっているようでございます。ちなみに、当八代市におきましても、昭和59年の17件2億8000万から昭和62年に至りましては10件、1億6600万余円と、かなり減少をいたしておるようでございます。  これらのデータから思考しますると、当然のことではございますけれども国の内需拡大の積極策が効を奏し、景気回復の兆しが見えつつあるとも思われるものでございます。しかしながら、昨今の地元市民の声を耳にするわけでございますけれども、その中には開口一番、人口がふえない、地元に働く場所がないと、この言葉に尽きるわけでございます。  ちなみに、本議員が議会に席を置くようになりまして7年を経過をいたそうとしている今日ではございますけれども、依然として本市の人口は11万を割っている現状でございます。また、先般当市に誘致された二、三の企業といたしましても、現在では鳴かず飛ばずの状態ではなかろうかと思うところでございます。  御案内のとおり、本市におきましても、当時企業誘致論が活発に議会で論議をされた背景もあってか、当時の岩尾市長は昭和60年9月、企業誘致対策室を設置されました。そして、その年の11月から皮切りに、大阪において58社を対象に企業誘致の説明会が行われ、そしてその後も数回にわたり地元、東京というふうに説明会をされておいでのようでございます。ならば、その反応はどうであったのか。また今後の見通しはどういうふうに展開されるのか、果たして希望が持てるのか、まあ時期的な問題もございましょうけれども、お尋ねをしてみたいと存じます。  次に、主要幹線道路の整備促進方についてお尋ねをいたします。  この問題につきましても本議員一昨年9月の定例におきまして、工事の内容等については質問をいたしました。御案内のとおり、市長も今年度の重要施策の中に都市基盤の整備を掲げておいでのようでございます。本議員思いまするに、都市の開発というものは、まず交通網の整備が最も重要であろうと思うところでございます。  そこで、当市におきましては、御案内のように東幹線あるいは臨港線の整備が重要視されているところでございます。その後、臨港線につきましては、全計画延長8650メーターを県、市の両方で施行し、昭和7年をめどとして事業が施行中でございます。その中で、特に地元八千把の校区におきまして、施行分520メーターに対しましては、その実施計画、完成時期等について御答弁を願いたいとかように思っているところでございます。  それからもう一つ、ついでにこれも校区内の通学通勤道路の拡幅工事整備方について、一昨年でございましたか、町内の皆さんと一緒に陳情をいたしておる記憶がございます。その間、いろんな事情は私も薄々はお聞きはしておりますものの、現在どういうふうに対応されておるのか。そして、今後どういうふうに計画をされるのかお尋ねをしてみたいと存じます。  以上で一応第1点目の質問は終わります。2点目の問題については再登壇して質問をいたします。よろしくお願いを申し上げます。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 田中議員の質問にお答えをいたします。  まず、地域活性化対策について、これまで企業進出の反応あるいは状況ということ、それから2番目には今後の見通しと、こういうお尋ねでございましたので、順次お答えをいたしたいと思います。  まず、最初に、これまでの企業誘致に対するところの取り組み、これは議員いろいろともう御承知でございますから省略いたしたいと思います。これまで今日まで大体八代外港10社ほど進出あっておること御存じのとおりです。  中身につきましてはいろいろございますけれども、一、二御案内を申し上げますならば、まず京都からの進出、滝本樹脂につきましては、現在、上屋を着工いたしまして、この4月には事業開始と、こういうふうなことに予定をいたしておるようでございます。これらについては雇用ということも地元から考えておるわけでございまして、現在職安を通じて職員の募集をいたしておる、こういう状況でございます。  それから、同じく京都からの進出で中川パッケージ、これらについては上屋は建っておりませんけれども、近々日中に何とかしたいとこういう返事をいただいております。それから、駐在員は近く市役所の近くに現在常駐をいたしておりまして、京都との連絡あるいは北九州あたりとの連絡をとっているとこういうようなことでございます。それから熊本クボタにつきましては、43年の3月操業開始いたしております。ただ、これらについては地元の雇用というものが大変少のうございましたけれども、今後いろんな状況を含めて考えていくとこういうようなことでございます。  そねから、鏡にありました御承知のアライカーボン、これらについては2期工事等を考えておられるようでございまして、操業を現に開始いたしておりますけれども、2期工事、そのための従業員、こういうようなものについては地元からできるだけ採っていきたいと、こういうふうなことでございます。それから、近々日中に開始ということでございますが、福岡から出てまいりました福岡タルク工業、これらについても4月に工事を着工するとこういう運びになっております。そのほか、5社ほど、地元の企業を含めて5社ほどございますけれども、これらについてはいろんな事情もありますし、できるだけ早急に考えますと言っておりますものの、今後とも努力をいたしてまいりたいとこういうふうに思っておるわけでございます。  それから、大阪、東京、いろいろ行いました中で、これは簡単に反応ということでございますから、八代市を条件とする非常によかったこと、さすがはやっぱり八代というものは企業誘致をする場合にこういう点はPRをしていかなくちゃならぬなとそういう点を二、三御披露申し上げてみたいと思います。  まず、八代地域の条件というものの評価は、やはりいままでもありましたように、八代外港の魅力、こういうものが第1に挙げられておるようでございます。これにちなみましては、まあひとつできたら臨港線あたりを早くですね、完成してほしいとこういう御要望あっておりましたが、先ほど来から話があっておりますように、本年度は全線着工という見通しも明るい見通しもできておりますので、これらについても今後PRをしていきたいとこういうふうに思っておるわけでございます。それから、八代市がおかれておる九州管内、九州地方でのやはり地域といいますか、場所、こういう問題も非常に福岡にしても鹿児島にしましても、あるいは宮崎、大分という、この真ん中にあるんだと。こういう条件はひとつ非常にいいわけだから、交通網のいろんな条件が整備すれば頼もしいところではなかろうかとこういう評価を受けております。  大体いろんな条件はありましょうけれども、簡単に申し上げましたが、ひとつ今後八代市でこういう企業を考えたらどうかというのも二、三ありますので御披露申し上げますならば、八代というのはどうしてもやっぱり農業を考えなくちゃ、重視しなくちゃいかぬだろうが、非常におもしろいことにいろんなイグサとかメロン、トマト、そういった問題が日本一を占めておる。これらにちなむところの技術開発研究所なんというものを誘致したらどうかと、こういうアドバイスを受けたわけでございますが、これらについても今後それらの方面のコンサルなり、研究家、専門家の皆さん方と努力をしながら努めていきたいなと思っております。  それから、いろいろありましょうけれども学校の誘致なんというのもおもしろい誘致ではないかと、こういうアドバイスも受けたわけでございます。それから、これ最近自由貿易地域と言いますか、フリー・トレード・ゾーンというような地域の指定なんていうのもいいんじゃないか。これは沖縄あたりで何かやってるそうですけれども、アジア諸国あたりを対象にしたところの貿易地域、こういった根拠にしてはどうかとこういうアドバイスも受けたわけでございますが、いずれにいたしましても今後いろんな方面との連絡を密にしながら一生懸命努力をしたいと、こういうふうに思っております。
     それから今後やはり整備改善と言いますか、検討するという方面でも二、三御指導いただきましたが、先ほども申し上げましたように臨港線の早期着工あるいは早期完成、こういうものがやはり最近はどうしても輸送という面では確かに外港はあるけれども、空の空港という面では臨港線を通じていち早く空港の方につながるような整備、こういうものがほしいとこういうことが望まれておるわけでございます。  それから、人間関係では、やはり非常に八代というのは豊か過ぎるのかしれないが、暮らしよいという面もあって、ひとつ努力がもう少し欠けておるんではなかろうか。特に、技術力の向上、こういうものを少し検討されてはどうか。あるいは人材育成等の検討、こういうものも必要ではなかろうかと、そういうようなものがあっております。  特に、生活環境としては、先ほども申し上げましたが、八代というのは非常に暮らしよい地域だけに、他市町村ではいわゆる見られないところの、考えられないところの特性というものが考えられるようだから、それのひとつ、非常に八代というのはいいぞと、こういった環境もひとつ考えられてはどうだろうかと。  それから、その次には、先ほども御指摘いただきましたが、どうもPRが少し不足してはいないだろうか。特に、企業誘致なんというものは人間関係が大切であると同時に、1回や2回じゃだめだと。やはり根強い、いろんな根気強いところの人間関係が最も大切ですよと、こういうアドバイスを受けておると、簡単に申し上げましたがそういうような状況でございます。  特に、今後の取り組み方、見通しですが、御案内のように今日まで数10社の東京を中心とする大手の企業と人間関係を保っております。で日揮を中心にするところの丸紅、あるいは伊藤忠なんていうのは非常に大きな大手の皆さん方といろんな人間関係を今日まで保つことができましたので、これらの大手の企業の皆さん方とやはり年に数回、いろんな来たり行ったりしたりそういう情報交換というものを大切にしながら、特に今後は地場企業の育成というものにも力を入れなくちゃならぬなというふうに思っております。そのために、いま申し上げました大手の企業と地元の企業との技術の交流、こういうものを今後はやはり大切にしていったらどうだろうかとこういうふうに思っております。  中においては、これまでも八代市でやっております技術派遣事業、こういうものについては半年とか、長い人は1年とか2年とか、大手の方に企業の技術派遣、特にやはり中堅層以上、年齢にしてやはり35歳、40歳以上の方々がやはり大手の企業に行って技術を見習い、そして下請でもベンチャーでも組むような企業育成というものが必要ではなかろうかとこういうことを考えておりますので、これまでの大手を中心とするところの企業との交流を今後とも深めて地場育成企業に努力をしたいと、こういうふうに思っております。  最後になりましたけれども、きのうもちょっとお尋ねがありました工業関係につきましては、議員も御承知のように八代にはメカトロプラザという組織を持っておりますけれども、やはり新製品の開発、それから技術のやはりお互いの異業種の勉強会、こういうものが大切でございますけれども、これらのメカトロプラザというのは非常に高く、県も通産省も評価をいたしてくれておりまして、ことしも1600万、新しい年度で1600万ぐらいの予算がついておりますが、こういった方々を中心にやはり大手との関係、それから先ほど申し上げました開発研究所あたりのいろんな方々との専門家の交流あたりを図って、企業誘致も一緒ですが、地場の企業に努力をしてまいりたいと、こういう考え方を持っておるわけでございます。  大変簡単に説明いたしましたが、以上で答弁にかえさしていただきます。 ◆田中靖二君 ただいま経済部長の御答弁で大体わかりましたけれども、実はなぜこの問題を私質問をしましたかと申しますとね、前段でも言いましたように企業誘致の対策室というのができて、私も委員会に所属をしておりませんのではっきりわかりませんけれども、どうもこの企業誘致というのが、最近は対策室というのが何か下火になったような感じがしたもんだからお尋ねをしたわけですけれども、ただいま経済部長の答弁では二、三の例を挙げられましたが、中心地だから整備をすりゃ可能はあるというようなふうに私は理解をするわけでございます。あとは、これは我々議員ももちろんでございますが、市長を初め執行部の皆さんの気力、やる気十分、これが一番大切じゃなかろうかと私は思うわけでございます。どうかひとつ市長におかれましては、どうか今年度の目標にも掲げておいでになりますんで、よろしく空回りに終わらぬようによろしくお願いをいたしておきたいと思います。これでこの項を終わります。  次お願いします。              (建設部長増見豊彦君 登壇) ◎建設部長(増見豊彦君) ただいま田中議員御質問の第2点目、幹線道路実施計画、主に、八千把校区内路線について御質問いただきましたのでお答えをいたします。まず、具体的に八代臨港線について御質問のようでございますので、まず冒頭にこの全体計画概要について申し上げておきます。御承知のとおり、計画全延長が8650メートル、これは臨港道路内区間は除いております。この内訳といたしまして、県施行区間が5680メートル、市施行区間が2970メートルとなってございます。  また、計画幅員は御承知のとおり32メートル、総事業費が約170億円ということで、実施期間は全体といたしましては昭和46年から平成7年度見込みということにいたしております。  まず、この中で、現在完了しております区間は1420メートルございまして、これの内訳としては、すでに終わっております松高土地区画整理事業で410メートル、北部土地区画整理事業で690メートル、このほか市街路事業で320メートルが完了してございます。また、現在取り組んでおります施行区間といたしましては5720メートル。これの内訳といたしましては、県施行区間の中の道路局所管が3310メートル、都市局所管が1550メートルでございます。これに対し、市施行区間が860メートル、以上についてただいま事業着手をしておるところでございます。また残りました未施行区間でございますけれども、延長1510メートルございます。内訳といたしましては県施行区間が820メートル、市施行区間が690メートルと、以上のような概況でございます。  個々具体的に御質問いただきました特に臨港線の八千把校区内の工事について申し上げてまいります。この区間は県道八代・鏡・宇土線から大村町竹原町2号線間、これは、市施行区間でございまして、延長が520メートル、これに対しましては、事業期間は昭和60年度から平成2年度予定といたしております。事業方式でございますけれども、国庫補助事業の街路事業として対応してまいります。さらに、用地は買収方式といたしてまいりたいと考えております。総事業費は、この工区で申し上げますと12億9700万、ただいままでの進捗状況から申し上げますと、投資額が約8億6900万でございますので、67%というような進捗率となってございます。平成元年度につきましても、当初予算でこの工区に2億4000万一応計上いたさせていただいております。御承知のとおり、この区間は用地買収が既に約90%程度の進捗を見ておりますので、平成元年度につきましても残用地の完了、並びに一部工事区間の着手という考え方で進めてまいりたいとかように考えております。  このほかに、市施行区間が2工区ございます。旧昭和用水から水無川を経まして県道郡築横手線の工区、さらには県道郡築横手線から田中町地内、この2工区がございまして、そのうちの前に申し上げました工区につきましても、ただいま用地買収を並行いたしております。平成元年度も1億6600万の予算を計上さしていただいておりますので、これらにつきましても用地取得の促進、並びに水無川に架橋いたします橋梁整備等の調査等について入ってまいりたいと考えております。  また、最後に申し上げました田中町地内でございますけれども、平成元年度新規工区といたしまして4000万の事業費を計上さしていただいております。この工区につきましても事業認可を取り、用地を主体とした事業着手を進めてまいりたいと考えております。ただいま申し上げましたように、八千把校区を中心としましたこの市施行区間も、今年度全区間着手ということに予定をいたしておりますし、この3工区ともにやはり早期完成に向けて今後全力投入してまいらなくちゃいかぬというふうに一応考えておるところでございます。  また、幹線道路で申し上げますと、ただいま申し上げました臨港線、さらには東幹線、これに伴いましてさきにいろいろ議会でも御質問いただいておりますけれども、八千把町一帯の大村橋付近を中心とした幹線道路の整備の問題、御提案がなされております。ただいま私どもといたしましては、東部地域の道路網調査の結果に基づきまして、これらの路線あるいは交差点改良を対応してまいります。行政といたしましても、ただいまこれらを中心にいたしまして業務委託を開始しております。これらの結果を踏まえまして今後対応、検討してまいりたいというふうに一応考えております。  それから、最後に議員さんから御質問いただきました通学道路あるいは生活道路のお話がちょっと出ておりましたが、海士江町・上野町線の拡幅の問題点だろうというふうに推察をいたします。御質問のこの未改良区間につきましては、昭和61年度、62年度に市町村道国庫補助事業としまして要望してまいった経緯がございます。しかしながら、地元の方におかれましては地権者全員の同意が得られてないという経緯がございます。したがいまして、今年度も同じような形で補助事業を要望してまいったわけでございますけれども、ただいまのところまだ採択をなされておりません。引き続きまして、平成元年度につきましても再度地元関係者と協議調整を行いまして国庫補助事業としての要望を続けてまいりたいというふうに一応考えております。  以上、2点についてお答えをいたします。 ◆田中靖二君 ただいまの建設部長の説明で大体了解をいたしました。どうかひとつ早期に着工方をよろしくお願いをいたしたいと思います。話をされるところは早急にひとつ話をし、対応を早急な対応方をよろしくお願いをいたしまして、この問題について終わります。              (田中靖二君 登壇) ◆田中靖二君 第2点目の選挙開票事務についてお尋ねをしてみたいと思います。  まず、この問題に入ります冒頭に当たりまして、一言御意見を述べさせていただきたいと存じます。  既に議員各位並びに執行部におかれましても御案内のとおり、去る昭和62年4月に施行されました当市議会議員の選挙につきましては、平成元年1月まで、1年9カ月の長期にわたり係争中でございましたものの、昨年6月の福岡高裁においての逆転判決、そうして平成元年1月、最高裁における最終判決による次点土田氏の逆転当選により、その終止符を見たわけでございます。しかしながら、その間、当選無効の判決を受けられた元湯野議員の心中をもさることながら、開票当時より自分の当選を信じながら、2年余りに及び空白を余儀なくされた土田議員の心中をも察しまするとき、本議員も市民の一人として市選管の開票事務のずさんさに改めて憤りを感ずるものであります。したがいまして、本議員、選管に対しましてその責任を今後とも深く追及をいたしていくものでございます。  それでは本題に入りますけれども、本日はその御答弁を選管の委員長にお願いをいたしております。  まず、先般来御答弁を見てみますると、委員会としては、選挙は常に厳正公平にして行ったものであると盛んに申されておられるようでございます。しかし、結果は御案内のとおりの結果に終わってしまった。この結果についての委員会の御見解を賜りたいと存じます。  次に、この一連の選挙に関しまして、県及び国からの裁判に関する書簡の内容が届いておると思うわけでございますが、その内容についてお聞かせを願いたいとかように思います。  それから、これも前回の本議員の質問に関連いたしますけれども、最終的には当落の別に異状はないけれども、それぞれ候補者の最終得票数に異動が生じてくるというふうに県選管でも言っておったようでございます。当選管及び事務局長あたりも、我々と一緒に閲覧をされ、聞かれたことと思います。もう開票の結果も出たことでございます。どのようなお考えかお尋ねをしてみたいと思います。  壇上での質問はこれくらいにいたしまして、あとは所定の席で再質問を行わせていただきます。よろしくお願いいたします。              (選挙管理委員会事務局長若松聡君 登壇) ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 田中議員の御質問にお答えいたします。委員長を御指名なさっておられますが、御案内のとおり御不在でございますので、委員長にかわりまして御答弁申し上げさせていただきたいと思います。お許しをお願いいたします。  第1点目の判決の結果について、どう見解を持っておられるかという御質問のようでございます。午前中にも御答弁申し上げましたように、このたびの最高裁の判決で、投票の効力の判定がいかに難しいものであるか痛感をしておると。委員会といたしましては、今回の判決について厳粛に、謙虚に、しかも真摯に受けとめて深く反省をしているところであります。これまでの判決が下されるまでの間、数多くの教訓をちょうだいいたしたわけでございますが、それを将来の選挙に生かしまして、選挙管理体制の確立を図りまして、選挙管理執行の完璧を目指す覚悟でおります。よろしくお願いいたします。  それから、2点目の判決の内容についてということでございますが、選挙管理委員会といたしましては、当然のことながら選挙執行に関しましては厳正公正、そして純真無垢な基本姿勢をもって臨んでいるわけであります。また、確信をしているところであります。判決の内容につきまして、個々に申し上げることは、これまたいろいろお考えがあろうかと思いますけれども、個々についての御答弁を避けさせていただきたいと思います。と言いますのは、選挙は有効に成立し、そして最高裁の判決が下され、終局を見たわけでありますが、それについて個々に申し上げますと、またそれなりの論争の的になりはしないかという懸念もあるわけでございます。そこら辺の御事情を御理解いただきまして差し控えさしていただきたいと存ずるわけであります。  それから、3点目の最終得票数に異動が生じているのではないかということでございますが、私どもも一応判決がありまして訴訟が終結をしたわけでありますが、その後一応最高裁の方からの判決書に基づきまして各候補者の方々の関連の票を照合してみたわけでございます。これによりますと、一部には、もちろん、異動は、失礼しました、異動は全体的にほとんど変わらないということが出たわけであります。そういうことで、この答弁につきましては終わらせていただきたいと思います。  以上です。 ◆田中靖二君 ただいま事務局長の答弁によりますと、選管長が病気で出てこられないと。かわりに答弁をするということでございましたがね、お尋ねをしますけれども、ただいまの最後の点で得票数にほとんど異動がなかったとおっしゃるけれども、実際異動があっとるではございませんか。御存じですか。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 異動と言いますのは、もちろん判決の結  果、土田議員が当選されて、そして湯野議員が次点者になられたということであります。それ以外にはですね、私の調べたところによりますとないというふうに承知しておりますが。以上です。 ◆田中靖二君 いいです。ただいまからですね、私ちょっと質問をしますけれども、資料がないと質問ができませんので、資料を提出させていただきます。選管の方とそれから市長の方にですね。お願いします。              (田中靖二君 資料を提出) ◆田中靖二君 それでは、事務局長に質問をいたしますが、これを見てください。まず、第一表ですね。第一表に非常に、こう判断しにくい票が有効票として処理をされておるということなんです。ね。  それで、このまずイはこれは事務局長、これは何と読みますかね。別表2のイ。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) ────というふうに読みます。 ◆田中靖二君 はい。それから、ロ。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) ────────ですね。 ◆田中靖二君 はい。ハ。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) ええとですね、ハは────────というふうに読んでおりますが。 ◆田中靖二君 あの、この───という、そのおっしゃいましたけれどもね、これはどういうふうにして判断をされたわけですかね。辞書は何ぼ私繰っても、これは何と読むとだろうかと思ってね、理解に苦しんだ。これはもちろん私だけじゃないと思うんですよね。どういう結局あれで判断をされたわけですかね。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 投票の判定につきましては、いろいろ判例、実例等があるわけでありますが、必ずしも統一されているとは限りません。その場合場合によって、他の候補者を考えながら判断をするわけでございますが、個々具体的にですね。  しかしながら、これを選挙長自体が、みずからが単独でするわけじゃなくて、選挙会に選挙立会人という方がいらっしゃいまして、その中で意見、説明をいたしまして、そして、御意見を聞きながら選挙長が最終判断を下すわけであります。  そのことで、先ほども申し上げましたように、投票の個々についての御見解を避けさせていただきたいというのは、そこにいろいろ論争の的になる可能性もありますので、そこら辺の事情を御理解いただきたいというふうに先ほども申し上げたつもりでおります。ここで、ことさらに私の方からいろいろ申し上げることもできない立場にありますので、そこら辺をひとつ御理解いただきたいと思うわけであります。以上です。 ◆田中靖二君 個々のことについてはね、その、あれということですけれどもね、これはだれが見てもですね、私は余りのあれだから、おたくにお尋ねをしたわけですよ。これは、恐らくおたくはですね、こういうことを言っちゃ失礼だけども、前んと引っ張り出して、これはだれに投票したっだろうかと。だいけん、これはあればいて。これは言うかもしれぬけん、あぎゃん答えろていうて答えたんじゃないんですか。こんな字はですね、だれ見ても───と読みませんよ。これは。何でこの───と読みますか、この字を。見てごらん。ああた見てわかるでしょうが。ええかげんな答弁はせぬでくださいよ。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) これは選挙会の方で決定されたことでございますので、御了承願いたいと存じます。 ◆田中靖二君 あなたの御意見はどうですか、事務局長。選挙会で決定すれば、あなたはめくら判を押すわけですかね。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 私の立場ではいま言えません。お願いします。 ◆田中靖二君 あのですね、先ほどからこれはこれとまだ次回にも質問しますけれども、聞きましたけれどもね、委員会としては厳正中立に行ったんだというふうに口癖のようにおっしゃっとおる。ところが、実際結果はそうじゃなかったわけでしょう。何も厳正中立じゃなかったわけです。厳正公平にしておればこういう問題は起きなかったかもしれない。  これはまだ問題はありますけれども、この次にもあれを見てください。もうあれ言いませんけどもね、ハの問題。投票数のハの問題。これも何と読むかということですよ、この字も。こんな字は日本の字はありませんよ。辞書には何も書いてない。それから、続けますけれども、このほかに今度は無効票と。この前も私が申しましたように、無効票の中に18票の無効票があると。その中に有効票として1票入っておったと、処理されておった。それから、当選者A氏の票が当選者B氏の中に混入をしておったということで、全部その人の得票で処理をされておるではありませんか。そういうことだからね、私たちは信用ができないと。だから、選挙事務はずさんな事務をやっておるじゃないかと。厳正中立にしてやってないですよ。どうですか。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 投票の効力の判定につきましては、個々具体的に事情を考慮しての判定でございます。いまここで私がとやかく言うべき筋合いのものではないと思いますので、御遠慮させていただきますが、要するに選挙事務というのは我々に課せられたものは、要するに厳正公正に、中立にということがありますので、その基本姿勢というのは決して失のうてはおりません。ひとつその過程でいろいろありましょうけれども、その理念というのは貫いているつもりでおります。いまでもそう確信しております。よろしくお願いします。 ◆田中靖二君 あのね、もう何回もなりますけど、事務局長あれですよ、厳正中正に行ったと口癖のように言っておいでになる。しかし、そうでなかったから今回みたいな最高裁までいってですよ、そして逆転判決というて市の選管の恥を全国にさらした結果になっとるわけです。それはそれでいいです。  だから、私が関連してお尋ねをしたいんですがね、最高裁、あれは福岡高裁、それから最高裁においてああいう判決が出た。それに対しては選挙委員会としては、選管としては、どういうようなその合議、会議をされましたか。わかっておれば、その内容についてお尋ねしてみたいと思うんです。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 済みません。最後の言葉ちょっと聞きとれませんでしたので、お願いします。 ◆田中靖二君 今度のね、今度の判決について、いいですか、どういうような選管としては、どういうような協議をされたのかということをお尋ねしたいわけです。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 議員も御案内のとおり、投票の判定につきましてはですね、これは選挙会というのがありまして、その選挙会というのは選挙長、これは選挙管理委員会が選任する権限があります。選挙管理委員会で選任いたしまして、そして候補者の方から正当に合法的に届けられた選挙立会人という方がいらっしゃいます。これは公益、利益代表と言いますか、候補者の方々からの届けられた正式の選挙立会人、この選挙長と選挙立会人のもとにですね、投票が判定されるわけでございます。以上でございます。 ◆田中靖二君 あのね、私の質問にちょっと違うんです、あなたの答弁が。私はね、高裁、最高裁の判決が出ましたわな。そうすると何らかの話し合いをせにゃならぬ、選管としてはね。例がですよ、これがこうだから当選になったんだ、何とかという、必ず選挙会で合議をされるでしょう、会議を、ね。ただ、そんなら県から通知がきたから、それは当選者を呼んで、そして当選証書おめでとうございますではないわけですよ。その前に合議をされとるはずでしょう。どういうふうなね、福岡の高裁の判決後、それから今度の判決の後にね、どういうふうな結局会議をされたのか、その内容をお教え願いたいと。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 午前中にも土田議員に御答弁申し上げましたんですが、選挙管理委員会というのは、選挙会とは完全に独立した形で存在しておるわけです、その時点ではですね。  だから、もちろんそれは選挙会に対する選挙管理委員会の協力というものは、これは欠かせないものがあると思います。しかし、その公正な中立な立場を守るべき選挙管理委員会が積極的にそれに参加して、参画して指揮をするということは、これは毛頭できないことでありまして、これははっきり明確にそれは存在が認めてあります。  それに従いまして、その後のですね、判決に基づく委員会での協議は、別に具体的にはしておりません。そういう関係でしてないということでございます。以上です。 ◆田中靖二君 それでは、ただいまの事務局長の答弁によりますと、その開票決定後は、福岡にせよ最高裁にせよ、その会議はやってないということですね。結局、会合と言いますか、会議じゃなくて会合、この事件に対する会合というのはやっておられないということですね。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 投票の効力云々については── ◆田中靖二君 いやいや、ちょっと待ってくださいよ。あのね、私が言うのは結局こうして逆転をして、そして福岡高裁で逆転で土田議員当選というあれが出ましたわな。そしてそれをまた東京の最高裁に控訴をした。ところが、2つとも却下されて土田氏当選というあれが出てきたでしょう。結果がね。だから当選証書もね、改めて委員長が土田議員に渡されたわけでしょう。だから、その過程においてね、この2つの問題についてですよ、何も打ち合わせとか、打ち合わせじゃないけど、それについての会議はされなかったのかということです、私は。法律の云々じゃないんです。あなた方の会議の内容が知りたいわけだ。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 判決が下った後にですね、委員会をいたしまして、最高裁の判決に対しては、ひとつ厳粛にですね、謙虚に、まじめに、真摯に受けとめようということがありました。そのほかのものについては何もしておりません。以上です。 ◆田中靖二君 ただいまわかりましたけれども、それについては会議して厳粛に受けとめにゃいかぬと、我々の考え方が間違っておったんだと、やっぱりこれが正しかったんだということなんですたいね。そうですね。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 最高裁の判決が下った以上は、それに従わなければなりません。どの何人でも同じと思いますが、選管委員も同じと思います。 ◆田中靖二君 もちろんそうですよ、従わなければいかぬのですよ。だからね、やっぱり我々のあれが、やり方が間違っておったんだと、やっぱり最高裁の判決が本当なんだと。だから最高裁に従われたわけでしょう。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) そのとおり従いました。 ◆田中靖二君 はい、わかりました。  それでは、ついでに、時間もあんまりありませんが、もう1つ質問をしたいと思います。今度は選挙立会人の問題でございますがね、投票の立会人、あの各校区におきましてね、各、48か投票所が市にございますね。そこで各投票のときに立会人をされる。そすと、結局事務的な問題については市の職員の方がやられてね、そして各嘱託員あるいは民生委員の方が立会人として投票のときにはいらっしゃる、各投票所とも。  そすと、あの投票所の結局その立会人というのはですよ、あれはどういう仕事をするわけですか。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) これは投票立会人のですね、主な仕事、それから心得と言いますか、そういうものを書いた参考書があるわけですが、それによりますと、立会人の主な仕事はですね、投票所の開閉を立ち会うということですね。  それから、2点目に選挙人の、選挙人名簿との照合に立ち会うと。それから、不在者投票の投函に立ち会うということです、投票に立ち会うということです。それから、投票箱の閉鎖に立ち会うということです。そういうものが主な仕事なんでございます。  そして、まだいろいろここに細かいことがありますけれども、主な仕事の内容としましては大体以上のようなことです。以上です。 ◆田中靖二君 事務局長、時間もございませんでね、私が例を挙げてお尋ねをするわけですがね、ただ、例えばいま言いましたように嘱託員とか、立会人の方がですよ、校区におらっしゃる、おいでになる。もちろん事務従事者もおられる。そすと、投票に行きますと、番号からずっと職員の方がチェックをされましてね、いざ投票をして投票箱に入れて帰るということになりますね。  その中で、私お尋ねをしたいのは、例えばその中にお尋ねしてみると文盲の人がかなりいらっしゃるわけですよね。仮に、そのときに例えば、わたしゃ字は書っきりませんけんAさんという人に書いてくだはりまっせというて言われたときはね、どういうふうな処置をされるわけですか。 ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 議員がおっしゃるのは、恐らく代理投票の件だろうと思いますけどもね。これは現地でですね、投票立会人の意見を求めまして、投票管理者がですね。そして、代理投票の申し出があったならば、そこに従事しておる職員が交互にですね、立ち会いまして、そして選挙人の方の御意思をそのまま書くということで、それから、それに反しまして虚偽の投票をした場合にはいろいろ問題がありますから、そういうことはまずないと、研修の際もそういうことは皆様にも徹底しておりますのでですね、そういうことはないと思いますが、そういうことでやっております。以上です。 ◆田中靖二君 最後にこれはお願いでございますけれどもね、お願いと言いましょうか、例えばいまおっしゃったようにそういうことはないと言われる。  しかし、これは疑えば人間は切りがないわけでございましてね、私言わしていただくならば、例えば代理投票の場合に、そのためにですよ、例えば私はAという人を投票したいんですがと言うて例えばいく。そうすると、結局その事務従事者の人がAと書けばいいけどBときゃ書いて、仮に。それを投票するとAという人に、本人は書いたけれども結果はBというふうに出てくる。そういうことを防御するため、そういうことを少しでもですね、あれするために、そのために立会人がいらっしゃるわけだからね、各校区で選出された。それで、立会人の方にも閲覧をしてもらって、そしてそういうあれが今後ないようにね。まあ、あったというわけではありませんよ。私二、三聞いたところが、私たちは何しとるかわかりまっせんと。もう時間から時間までおるだけですたいという方が多いわけなんです。  だから、そういうことをね、そういう基本的な問題からですね、指導をしてもらってあれせんと、何ぼ口で厳正公平、厳正公平言うてもですねだめなんですよ。だから、そういう基本的な問題から今後は徹底的にね、指導をしていただくように最後にお願いをいたしまして、きょうの私の質問はこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) 中村保君。              (中村保君 登壇) ◆中村保君 本議員は、通告に従いまして一般質問を行います。  まず第1に、施政方針についてでございますが、いよいよ明年は市長改選を控え、本年の施政方針は6項目にわたって、1つには産業振興、都市基盤整備、生活環境の整備、市民福祉の向上、教育文化向上、ふるさと創生事業、最後に機構改革が重点項目となっております。特に、市制50周年事業と、土木、教育に予算の重点配分が行われておるようでございますが、特に本年度の最重点事業は何であるのか。さらに、1項目から6項目までのそれぞれの予算の配分はどうなっているのかお尋ねをいたします。  次に、機構改革と行政改革についてでございますが、現行4部制を2部増加をし、今回6部となるとき、今日まで行政改革が叫ばれ、当市の場合も60年5月、行政改革懇談会が設置をされ、27項目にわたって行政改革の件が提案をされております。したがって、行革大綱に従って行革が進められておるとき、この行革との関連はどうなるのか。62年1月1日付5課7係が廃止をされ、63年4月1日現在52名が削減をされております。今回のように2部を追加する、これとの関連はどうなるのか明らかにしていただきたい。  次に、財政問題でございますが、いよいよあと2週間近くで、国民の多くが反対をいたしました消費税が実施されるのでございますが、これによって熊本県は歳出増が一般会計、特別会計で約49億余りが増加をされる、こういうふうになっておるようでございます。  我が八代市は、市民税の減収が7400万、消費税導入による歳出増が2億3200万、このような影響を受けることになり、一方、一般会計、特別会計、企業会計、公共下水道、水道事業等の市民に負担転嫁される金額が約1800万以上、こういうふうになっておるようでございます。そして、今日、今年はまた国民健康保険税が、限度額現行40万が42万に引き上げられる、こういうときに、市の財源は3億0600万の影響を受ける、こういうときに市民生活に欠かすことのできない水道料、公共下水道、これらの料金に3%の消費税がかかる。さらに、次にはし尿くみ取り料金も同様な状況になるのでございます。本年は各種事業量の増加によって起債が17億8000万、昨年よりも3億も増加をしておる、こういうときに本年度の財源の確保見通しはどうか明らかにしていただきたい。  次に、消費税でございますが、消費税、リクルート疑惑の逆風は、福岡県の参議院の補欠選挙、大分市会議員選挙、宮城の知事選挙、このように各県に吹き回っておるとき、消費税実施まであとわずか20日余りに迫っております。スーパーで大根1本買っても3%、昼飯の弁当食べても3%、この税金がかかり、片や酒税、物品税等は大きく変わってまいります。ぜいたく品でありますダイヤの指輪、毛皮はうんと安くなり、庶民の暮らしに必要な生活の必需品は3%の税金がついて高くなり、特に左党の皆さんには日本酒、洋酒の高級酒、特級酒、これらは逆に安くなり、2級酒やしょうちゅうは高くなるという仕組みになっております。まさに今回の消費税は大金持ちのための消費税であり、消費税を一体市民に端的にわかりやすく説明するとするならば、どのような説明をするのか、これをわかりやすくひとつ説明をしていただきたい。  次に、振興開発計画の調整についてでございますが、21世紀に向けて飛躍発展する八代市づくりを進める各種活性化の調査研究が行われております。新総合計画を基調に、快適環境を追求するまちづくりとして八代市アメニティプラン、62年3月、東部山ろく自然公園基本構想、株式会社協和コンサルに、湯の香漂う日奈久温泉地域観光開発基本計画、63年3月には球磨川駅周辺開発構想検討委員会報告書、国土計画協会、63年6月、62年に田園工業都市における地域技術振興として地域活性化に関する調査研究報告書、八代市プロジェクト、日本機械工業連合会、県として八代市の活性化対策並びに八代、芦北地方生活圏、次期振興推進計画、県南拠点次期整備計画を発表いたしまして、その実施に向けて推進しようといたしております。  これらの各種の八代市活性化の振興開発構想計画は、それぞれの立場から提起されておりますし、これらの実現に大きな期待を持つ一人でありますが、これらの調査構想がその市の総合計画と一体のものであってほしいと思うものの一人でありますが、例えばレインボー計画では、球磨川駅跡地に子供の王国の構想が発表され、片や日揮の八代市プロジェクトでは、イグサ会館の構想が発表されております。建設部所管の計画や経済部所管の調査、さらには観光面では、日奈久地区と東部山ろく自然公園計画等が発表されておりますが、その中身を見ると一貫性がないような感じを受け取られます。これらについて企画調整が不足をしているのではないかと、こういう感じがいたしますので、執行部としてどういうふうに考えられておるのか明らかにしていただきたい。  次に、選挙事務の問題でございますが、いろいろといままで問題が指摘をされておりますが、私は2点だけ選管の方からお答えをいただきたい。
     それは、1つには1月21日付の新聞報道で、厳正公平に行った結果がこういう結論になった。疑問票の裁定の難しさをしみじみ感じ、いまの選挙事務のあり方でいいのか検討し、今回の経験を今後に生かしていくことが私の責任であると、このように選管長は発表いたしておりますが、選挙事務のやり方を再検討したいと、このように述べられておりますので、どのように考えておるのか。あとは選管長がおりませんので、選管長の発言については次の段階でいたします。  最後に、農協合併の問題についてお尋ねをいたします。  国際化時代の到来に備え、農業経営基盤の強化を願い、市内農協の合併計画が今日進められております。いよいよ4月1日に市内5農協の合併事務手続が進行している中で、郡築農協内においては、総会議決の過程が非民主的だったとして合併反対の動きが活発化している、このようなことが新聞に報ぜられています。  これによると、部外秘文書として書面議決回収についての留意事項ということが書かれておりますが、回収についての編成、回収方法、回収結果の検討、回収状況を毎日事務局、農協中央会一緒に報告するとなっております。この新聞報道で、行政も含めた推進派は、賛成が3分の2以上になるように指導していた形だと解説をいたしております。  そこで、お伺いをいたしますが、今回の合併推進協議会における行政当局の任務と役割は何であったのか。報道されておるように、合併推進役を行政もその一翼を加担してきたのかどうか。次に、今回の農協合併の推進役は、行政主導であったのか、農協主導であったのか、これを明らかにしていただきたい。  次に、新聞にも報道されておるように、郡築農協の合併承認決議効力停止を求め、仮処分申請書を3月10日、熊本地方裁判所八代支部に提出いたしておる。このことについて合併推進協議会長としての市長の現状認識と対応はどのようにされておるのか明らかにしていただきたい。  以上、第1回の質問はこれで終わります。              (議長、退席。副議長、議長席に着く。) ○副議長(西村龍君) 総務部長。              (総務部長山本茂利君 登壇) ◎総務部長(山本茂利君) 中村議員の第1点でありますところの平成元年度の施政方針の中で、最重点施策は何かということと、それに対するそれぞれ施策の項目についての予算はどうなっているかという御質問についてお答え申し上げます。  まず、平成元年度の予算の編成方針にも書いておりますように、最重点施策としましては、県南の拠点都市としての10大プロジェクト、ステップ計画の推進が最重点施策ということであります。まず、第1に、産業の振興に関する事業といたしましては、地域経済の活性化対策としまして16億5700万円、農林水産の振興といたしまして11億4000万円を計上いたしております。その中で、地域経済活性化対策の主な事業といたしましては、まず本町の緑地公園整備に要する経費2億4000万、日奈久イベント広場に6000万、商店街の活性化対策事業、環境整備、それにイベント事業として1000万、そのほか中小企業安定資金貸し付けの預託金としまして11億円を措置いたしております。  また、農林水産振興では、農業基盤総合整備事業といたしまして1億0100万円、農業構造改善事業に860万円、農道及び農業排水路の整備事業に3億8000万円、そのほか農協の預託金としまして2億5000万、水産関係では植柳漁港の局部改良といたしまして2300万円が主なものでございます。  第2番目の都市基盤の整備に関する事業といたしまして、30億0900万円計上いたしております。主な内容といたしましては、都市計画事業の八代臨港線に5億5600万円、萩原出町線、麦島線、三楽古閑中線などに2億7400万円、ふるさと事業として実施いたします萩原町1丁目十条町線に1億7500万円、そのほか日奈久大坪町の塩竃北硴江線に1億3300万円を計上いたしております。  次の第3番目では、緑と水の潤うまちづくりとしまして5億2900万円、生活環境整備の方で20億2000万円を計上いたしております。内容としましては、市役所の庁舎前の緑と水のプロムナード整備事業費としまして5700万円、旭出町線の植栽などに7300万円、一部舖道のインターロッキング等の改良費も加わっております。そのほか、流藻川環境整備計画策定に要する経費が300万円、県南運動公園整備事業の負担金としまして9000万、東部山ろく自然公園に6200万円、八代宮前の市有地コミュニティ広場に整備をします6000万円、都市下水路及び集落排水路の整備に3億1300万円などを計上いたしております。また、新たに小型合併浄化槽の設置に対しますところの助成金1300万円のほか、公共下水道事業におきましては16億8400万円を計上いたしております。  第4番目は、高齢化社会への対応としまして8500万円でございます。その内容としましては、市民福祉の向上で、老人対策としましてデーサービス及び在宅コミュニケーション事業に3200万円、老人保護施設整備助成としまして2200万円、シルバー人材センターの助成費等2300万円などが主なものでございます。  第5番目は、教育文化施設の整備に10億0500万円を計上いたしております。まず、北部ブロックの学校給食センターの建設費3億6400万円、日奈久小学校改築2億0680万円、高田小学校改築6000万円、宮地小学校プール改築6700万円、日奈久中学校体育館の大規模改造費に5400万円、それに八代校区公民館建設事業費としまして3億6400万円が主なものでございます。  第6番目のふるさとづくり事業としましては、ふるさと創生資金の元年度交付分8000万円を計上いたしますほか、市制施行50周年記念事業関係に3700万円を措置いたしております。  以上でございます。終わります。 ◆中村保君 ただいま説明をしていただきましたが、この中の教育文化の中で、北部ブロック学校給食センターの問題でございますが、地元の方から約3通ぐらいの反対、そしてまた合意した後でこのセンター設置をという陳情書が出ておるようでございますが、この点について教育委員会としてどのような措置をとられるのか。              (教育次長山田久雄君 登壇) ◎教育次長(山田久雄君) 北部給食センター建設につきましては、昨日、地元の合意が得られておるのかというような御質問をいただきまして、完全に得られていませんというふうなお答えをしておりますが、これにつきましては地元といろいろ協議をいたしておる段階でございますが、今回我々は予算を計上させていただいております。そういうことで、今回の議会でいろいろと御指導、御意見を仰ぎながら建設を進めていきたいとそういうように思っております。 ◆中村保君 ただいまの問題は、子を持つ親として、自分の子供たちの将来のことを考えながら心配をしていらっしゃるわけですから、早急にひとつ地元のPTAの人たち、反対、そして自分たちの子供の将来を考える、こういう人たちの声を反映されてですね、合意に達するようにひとつよろしくお願いを申し上げておきます。  次に、県の場合ですね、熊本型有機農業確立対策事業、これは新しく県の方では提起をされておりますが、市の場合はこれについて何か考えられておるかどうかお尋ねをいたします。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) お答えいたします。  有機農業につきましては議員も御承知のように、八代市農業協同組合、その他の協同組合でソイル工場をつくって中心にやっておりますが、県からの指導というのは、いまのところ書類持っておりませんのでわかりませんが、ソイル工場を中心に現在やっております。議員の御指摘どこら辺にあるのかわかりませんけれども、後でまた詳しく御指摘いただければ、調べた上でお答えをいたしたいと思います。以上です。 ◆中村保君 新聞や、それから県からのいろんな資料を見てみますと、特に九州の各県、それから特に熊本の場合は熊本型有機農業確立対策事業と、こういうことを新しく新設しておるようでありますから、後で私の方も十分な資料をとりまして、そして一緒になってこの問題を取り上げていきたいと、そういうふうに思います。  次、お願いします。              (助役沢秋利君 登壇) ◎助役(沢秋利君) 御質問の第2点の機構改革に関連をいたしましての御質問に対しましてお答えを申し上げたいと思います。  御質問の趣旨は、今回の機構改革と61年に実施をいたしております行政改革との関連はどうかというような御質問のようでございます。昨日も御答弁を申し上げましたが、御案内のように、行政改革につきましては、当時の経済事情並びに財政事情、こういうもの等の窮状に関連いたしまして、大変地方財政が窮乏いたします。と同時に、財政構造が不安定になってまいりました関係等もありまして、これを国、地方を通じまして、ひとつ財政構造の強化を図っていこうということでの行革であったわけでございます。  そういうことで、61年の4月1日から当市におきましても財政構造の整備強化を図るために行政改革を実施をいたしました。その1つの方法としてこの部課の減少と言いますか、課、係の減少をいたしたわけでございます。御指摘になりましたように、5課7係を減じたわけでございます。その他、当時やりましたのは職員の活性化でありますとか、あるいは事業事務等の見直し、それによっての節減額を出すとか、あるいは業務の委託でありますとか、コンピューターの導入によりますところの事務改善であるとか、職員数の5カ年にわたりましての7%減少計画でありますとか、一連のこのような節減計画と言いますか、こういうものを策定いたしまして、鋭意実施してまいってきたわけでございます。63年まで4億9000万の節減額を生じております。  で、この行革の基本方針は、今後も貫いていくつもりでございます。と言いますことは、当初申し上げますようにその目的が財政構造の強化、健全化にあるわけでございますから、この姿勢は貫いてまいりたいというふうに考えております。したがいまして、職員数の減につきましては、目標年次に907名の、81名の減少を達成したいと。これが計画的に実施をいたしておりますので、目標を達成する予定でございます。  このように歳出の節減をいたしまして、そして将来のやはり事業、それから、住民へのサービスの充実、こういうものを図るのが行革の目的であるわけでございます。  単に、節減するだけが目的ではありませんので、やはり住民サービスとその都市が抱えております将来への基本的な事業等につきましては、積極的に推進をしていくと、これが真の行革の目的であろうというふうに考えております。  したがいまして、今回、先ほども平成元年度の提案の重点項目について説明がございましたように、これだけ抱えました重要事業をより積極的に、より充実した計画のもとに進めていくには、どうしても別途条例案を出しておりますように機構改革をいたしまして、そして部の充実、課の充実を図りまして鋭意努力をしてまいりたいというふうに考えておるところでございますので、御懸念のように行革との矛盾はないというふうに考えております。 ◆中村保君 昨年の、本年度の63年度の施政方針をここに持ってきておりますが、最後の項目に行政改革の推進というふうになっております。そして、今回また機構改革を終わって2部を追加するとこういうことですから、それが屋上屋にならぬように。そうしてまた、特に朝令暮改、こういう言葉がありますが、そのような批判が起きないように十分にひとつ、現在の執行体制の中で、後で出てきますが、企画調整を十分に果たして、現在の10大プロジェクト、これの遂行に万全を期していただきたいし、特に、私が心配するのは市民の方々から屋上屋、朝令暮改こういう非難の声が出ないようにひとつ十分に人的な配置等も考えてこの執行に当たっていただきたいということを要望して、この件を終わります。  次、お願いします。              (総務部長山本茂利君 登壇) ◎総務部長(山本茂利君) 第2点目の財政問題についてお答えいたします。  まず、消費税導入に伴う財源の確保というようなことでございます。それと消費税の影響等について、あわせてお答えいたしたいというふうに思います。御了承願います。  消費税につきましては、昨日の質疑でお答えしましたように、一般会計では市税の減収見込み額が5億7300万円、増収分としましては消費譲与税が4億1200万円、それに交付税として見られるのが5900万円を推計いたしております。合計しますと4億7100万円でございます。差し引き、未補てんの額が御案内のように1億0200万円でございます。歳出は、消費税の上乗せ分としまして1億6300万円、それから使用料、手数料の転嫁予定分が670万円ありますので、それを差し引きますと1億5630万円が歳出の方の実質影響額となります。  税の減収の未補てん額でございますが、1億0200万円と、歳出の影響額1億5600万円、合計しますと、一般会計で2億5830万が影響となります。この未補てん額につきましては、昨日もお答えしましたように、市税の自然増収、経費の節減合理化、それに国庫補助金等の基本額の引き上げや交付税に期待をいたしておるところでございます。国の方でも毎年策定いたしております地方財政計画により、地方財政の円滑な運営が図られるよう財政措置を講ずるということとなっております。また、自然増収が余り期待できない地方公共団体につきましては、地方交付税の配分等を通じまして適切な対処をするということになっておりますので、期待いたしておるところでございます。  また、一般会計におきますところの財源確保でございますが、財源の一番ウエートの大きいのが市税、地方交付税、消費譲与税、市債等でございます。市税等の見積もりにつきましては、過去の徴収実績や自然増収を考慮いたしまして、例年調定見込みの90%前後当初予算で措置いたしておりますので、今年度もそのように措置いたしたわけでございます。財源につきましては、やはり過大見積もりがないようにするのが原則でございます。  次に、その消費譲与税でございますが、これも昨日お答えいたしましたように、国の消費税の総額の5分の1が都道府県、市町村へ配分されるわけですが、その中の11分の5が市町村に配分されるわけでございます。それの譲与の基準に基づいて積算いたしましたのが、当初予算に計上いたしております4億1200万でございます。  また、地方交付税につきましては、国の財政計画は17.3%ということになっておりますが、本年度当初予算に計上いたしておりますのは普通交付税で36億9000万円を計上いたしておるわけでございます。伸びとしましては普通交付税が2.7%でございます。これも昨日お答えいたしましたように、財源対策債の償還金を補正でお願いをするということを考えておりますので、それが交付税として交付されるわけでございます。それを考えますと20.2%になります。  市債で17億8100万円を計上いたしておるわけでございます。約、昨年よりも3億5300万円が増ということになっております。この市債の中には、将来償還のときに地方交付税の財政需要額に算入されますところの財源対策債などがありまして、それの事業いわゆる地域総合整備事業債やふるさと事業債1億3110万円、まちづくりの事業債2億5740万円のほか、国庫補助引き下げに伴いますところの臨時特例債9140万円等が含まっておりますし、昨年の当初予算の伸びが24.7%ということになっております。63年度の当初予算の伸びよりも4.1%低くなっております。以上、お答え終わらせていただきます。              (市長公室長百崎素明君 登壇) ◎市長公室長(百崎素明君) お尋ねの中で、振興開発計画の調整についてお答えを申し上げます。  現在、八代市の活性化を図る各種の振興策が数多く提起されておりますが、これらの各振興策の相互間の調整が十分なされてないのではないかというようなお尋ねであったかと思います。その1つの例としてレインボー計画検討会で出されております案の中にイグサ会館、イグサ振興のための会館、これが御指摘にありましたように日揮の報告書の中にも顔を出しておると。これは調整の不十分さからそうなっておるのではないかということでございますが、調整の不統一ということには当たらないというふうに思っております。  そこで、まずその前提といたしまして、この種の各種の計画は、それぞれその時点におきまして現況を分析し、将来を展望して、最善を目指してそれぞれの立場から練り上げられていくものでございますけれども、これを固定的に考えるべきではないというふうに思っております。それは、国の施策あるいは住民のニーズといったような社会情勢の変化、それを適時的確にとらえまして、これに対応して将来の展望に立つよりよい計画や構想が立てられるべきだということでございます。  したがって、例に挙げられましたイグサ会館にいたしましても、報告書をごらんいただきますとわかりますように、それをぜひそこにというふうに限定された形ではなくて、幾つかの選択肢が示されておるわけでございます。したがって、その選択の中から果たしてそのところには何がいいかということは、これからそういったもろもろの案を調整してまいるというような手順になるわけでございます。  しかしながら、反面、御指摘になりました調整機能をこれからたくさんの事業をまとめる中で発揮していかなければならないという点は、極めて重要な私ども課題だというふうに考えておりまして、今回の機構改革によりまして振興開発、企画部門が独立をいたしたわけでございますから、この企画調整能力をさらに強化いたしまして、よりよい事業の計画立案に努めてまいりたいというふうに考えております。              (副議長、退席。議長、議長席へ着く。) ○議長(増田文雄君) 中村保議員。 ◆中村保君 これらの問題は新しく出てまいります企画調整の課の中で十分これを発揮をしていただくようにお願いして、次お願いします。              (選挙管理委員会事務局長若松聡君 登壇) ◎選挙管理委員会事務局長(若松聡君) 中村議員の御質問の中で、今後選挙管理執行の万全を期すというが、どういうふうに具体的に考えておるのかという御質問だと思っています。現段階では、具体的にお示しするところではございませんが、例えば開票事務に考えますと、それを全体的、白紙に戻してですね、そして各セクトについての個々の検討をするというふうな大方の方針は決めております。現在、答えるのはそれだけでございます。以上でございます。 ◆中村保君 次、お願いします。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 中村議員も御承知のように、農業情勢が非常に厳しさを増している今日におきまして、農協組織の強化が第1に叫ばれているところでございます。  そのような中で、合併問題が具体化し、私も農協長会の強い要請によりまして協議会長をお受けし、そしてこの推進を図ってまいったところでございます。去る1月10日に5農協の合併決議がなされ、すなわち設立委員会が発足いたしまして、4月1日の合併に向けて事務手続が進められているところでございます。そのような中で、その後郡築農協で反対意見が出されまして今日に至っております。八代農業の振興には、農家の方々の理解が一番大切であるというふうに思います。今後一日も早い円満な解決ができますことを私自身も願っている次第でございます。  以上、答弁にかえさせていただきます。              (経済部長清水義光君 登壇) ◎経済部長(清水義光君) 農協合併につきまして、具体的に2つほどお尋ねがございましたのでお答えをいたします。  ただいまは市長の方からもありましたように、農業協同組合合併推進協議会というものが63年5月の30日に発足をいたしましたが、これらの協議会の事業でございますが、4つほどございます。これは議員も御承知でございますが、合併に関する調査研究、2つ目には組合員に対する合併の啓蒙、3つ目には合併予備契約の策定、4つ目にその他合併推進に必要な事項と、こういうような合併推進協議会の事業がございまして、この事業に向かって協議会の組織、これももう議員御案内のとおりでございまして、八代市、八代議会、県、あるいは農業委員会、関係農協、農協青壮年部、婦人部、こういうような方々54名をもって協議会の組織をつくったわけでございます。  こういうことで、市の行政としての役割、任務というようなお言葉がありましたが、どうかということですけども、行政といたしましては、これら関係農協の調整あるいは取りまとめと、一口で申し上げますならばこういうものが行政の役割、任務ではなかったろうかと、こういうものに考えております。  次に、この合併を進めるに当たり、主体性と言いますか、はどこだったかと、農協かあるいは行政かとこういうお尋ねでございますが、ただいま申し上げましたように、この協議会というものはそれぞれが合体してつくりましたわけですので、関係この合併協議会においては、それぞれの立場から各農協あるいは中央会、そういう方々と協力体制にあったとこういうことが言えるかと思います。ただし、この各農協の事務を進める上での各単協と言いますか、各農業協同組合ごとの総会に至るまでの事務、その他の説明会、そういうものについては、これは御承知のように各単協でそれぞれに進められておるとこういう実情でございます。  以上、簡単にお答えにかえさしていただきます。 ◆中村保君 今日の段階で、3月10日付で八代裁判所に今回の八代市農業協同組合を設立するための県知事に対する認可申請、合併登記等一切の合併手続をしてはならないというこの決定を求める仮処分の申請が提出されました。これについて合併推進協議会の会長、市長でありますが、事務局は農振課。こういう中で一体どのような対応、指導、そうしてまた、こうやって出されてまいりますと、4月1日の合併はそこで恐らく裁判所はどういう結論を出すか知りませんが、(聴取困難)するであろうか、こういうときにどういう対応と指導をされるのか。              (市長木村健一君 登壇) ◎市長(木村健一君) 先ほども申し上げましたように、各農協で、各単一農協で進められてきたところでございますが、郡築農協につきましては、いまなおそれが尾を引いておるとこういうことでございますので、やはり双方間がもっと理解を持っていただくように、そのことを私自身いま願っておるところでございます。  以上でございます。 ◆中村保君 執行部として書面議決書回収についての留意事項というこの文書が出ておるわけでありますが、この点についてはどのような対応をされたか、これについて指導されたのか知っておったのか。  それと、総会のこの仮処分申請の中にありますように、この文書の回収に当たっての干渉がされたと、こういうことが述べられておりますが、書面議決回収についての留意事項なるマル秘文書に基づき、合併反対者に対しては何度も賛成に回るよう説得し、組合員は仕方なく賛成の書面議決書を提出せざるを得ない事態になった。それでも反対を続けた者については、書面議決書を回収しなかった例もある。すなわち、合併反対の意思は全く尊重されなかったと、こういうふうに指摘をして仮処分の申請書になっておりますが、こういうふうな事実があったかどうか。 ◎経済部長(清水義光君) お答えいたします。  2つほどございましたが、まず第1点目の書面決議書、これらについてはこれは事務局会議と言いますか、そういう中で出ておりますし、知っておりますし、またそれらの問題等については話し合いをされておるようでございます。これらについてはいろいろと議員も御承知でしょうが、中央会等で指導もいたしておるようですので、それらについてはいろんな問題はないかと、こういうふうに思います。  2つ目につきましてはマル秘文書、言うならば反対の方々の書面はもらってくるなというようなことのようなマル秘文書と、こういうものについては、これらについてはいままでの会議というものにも出ておりませんが、各農協によって先ほど申し上げたように、総会の進め方あるいは説明会、こういうものについては各単協で多少違っておりますが、御案内のように郡築についてこのような文書が使われたかどうかはっきりいたしておりません。  ただし、いろいろとあっていることは事実ですので、これらについても指導というのはおこがましいわけですが、やはり行政としてもできるだけ、先ほど市長からも答弁があったように、円満と言いますか、理解と言いますか、そういう面で協力できればとこういうふうに思っておりますので、行政としても今後調査あるいは連絡、そういうものをとっていきたいなとこういうふうに思っておるわけでございます。  以上、終わります。 ◆中村保君 新聞が毎日のように、きのうも県会でこの問題が問題になりましたし、新聞は毎日のようにこの問題取り上げてにぎわせておりますが、特に、郡築の若い諸君たち、今日の国際化時代の農業情勢について非常に敏感です。で、合併については、やっぱり農民自身が自主的に判断をするのが当然でありますが、この郡築の若い連中の農業後継者、この中で特に若い諸君たちは高校を出て、しかも高校は農業高校だけでなくて普通高校も出まして、自分の家にパソコンを導入して自分の農業経済、これらの将来を見通したやつを持っておると。そしてまた、若い諸君たちは国際的な交流もやっておりますし、近いうちまた中国から若い青年を導入して勉強しようとこういうこともやっております。  だから、合併推進協議会、農協の役員の人たちが現在の若者に対する判断の甘さ、こういうものがあったんじゃなかろうかと。昔のように農協の幹部が上から言ったら、もうそれに従うというそういう風潮じゃなくて、やっぱり自分たちで自分たちの将来を決めていく、判断する、そういうような空気がいまあるわけでございますから、この点についてはひとつ今回を契機にしてですね、そしていまのようにもし仮処分の申請ができなかった場合は本訴でやっていく、こういう意気込みのようでありますから、こうなってくるとまさに泥沼に陥っていくし、これはどこまでこれが続いていくかわからぬと、こういうことでありますから、合併推進協議会の会長として、また事務局担当としてですね、これについて十分なひとつ配慮、そして取り組みをやっていただきたい。  ちなみに、八代市農協、この中にありますように、市内の専業農家戸数、市内約専業が1637、パーセントで37.6、この中で郡築が一番多い数になっておりますし、これは経済部が出しましたこの資料でありますが、専業農家は306と。こういう中で63年の新規農業就業者、これは31名であったと。その中で31名のうち郡築校区が13名、あとは金剛7、昭和4、平和町が3、松高2、龍峯、八千把それぞれ1と、こういうような中でですね、この農業後継者が一番多くて、専業者が一番多い郡築の若い諸君たちのことを考えながらですね、この農協合併については慎重にひとつ、さらにいま問題が起きておるようなことについて、郡築農協に対して推進協議会の会長として十分な指導をぜひお願いして私の質問、これで終わります。          ──────────────────── ○議長(増田文雄君) お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいが、これに御異議ありませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(増田文雄君) 御異議なしと認め、そのように決しました。  なお、次の会議は明15日定刻に開き、一般質問を続行いたします。  本日はこれにて延会いたします。              (午後3時06分 延会)...